バードウオッチングと聞いてどんな印象をもたれますか?
僕は間違いなく、紅白歌合戦のときに投票した観客の数を双眼鏡片手の数える姿を想像してしまいます。
ほかには、お爺さんの趣味、チェックシャツ、関わりづらそう… そんなマイナスのイメージを持つ方が少なくないと思います。
しかし実は、欧米ではかなりポピュラーな趣味の1つです。
身近にバードウオッチングを趣味としている人は少ないけど、どんな楽しみがあるのかなぁ…。
そんな風と思っている皆さんに、バードウオッチングの楽しみを紹介していきます。
収集系、風情系などなど、さまざまな楽しみ方があります。ぜひ1つ1つじっくり読んで頂ければ嬉しいです。
まるでポケモンGO?伝説のポケモンに偶然できる??
私たちが手元のスマートフォンをひらけば、さまざまなゲームアプリが目につくかもしれません。
(ちょっと古いですが)ポケモンGOや、ねこあつめなど、なにかを収集するようなゲームをやったことがある方も多いのではないでしょうか。
バードウオッチングは、そんな収集系のゲームが好きな方にとってオススメの趣味と言えるでしょう。
なぜなら、わたしたちのすぐそばには沢山の種類の野鳥が住んでおり(日本では600種を超える鳥が見られます)、
その中にはものすごく綺麗な種や、ものすごくレアな種がいるのです。
伝説のポケモンに日常のなかで偶然遭遇する、そんな体験ができるのです。
地域限定の鳥(九州にしかいない)、国限定の鳥(オーストラリアにしかいない)など、旅行の楽しみもずっと大きくなります。
ちなみに世界には10,000種の鳥がいます。一生の趣味になること間違いなしです。
季節を感じられる
私たちはカレンダーを見たり、気温、湿度などで季節を感じているでしょう。
それがスポーツの大会である方もいらっしゃるかもしれません。
バードウオッチングをしていると、鳥たちの姿、鳴き声、行動などから季節の進行を感じられます。
例えば、ツバメは3月中旬に日本にやってくる渡り鳥(夏鳥)です。
ツバメが商店街にやってくると「春がきて、夏も近いんだなぁ」と実感できるのです。
同じように、秋だけ見られる鳥、冬だけ見られる鳥もいます。
渡り鳥が移動する時期には(渡り鳥は夜飛行して、大陸から日本にやってきます)夜空から鳥の声がふってくることも。
日常に新たな発見ができること間違いなしです。
しぐさや行動を見ていると時間が過ぎる
鳥を見ていると、さまざまな行動をするので、飽きがくることはないでしょう。
種ごとだけではなく、種間の関係も見れば見るほど不思議です。
あるオスがメスを巡って同じ種のオスと争ったり、違う種が一緒に群を作ったり、はたまた全く違う種類同士が鳴き交わしたりします。
最新の研究では、鳥たちは鳴き声を組み合わせて、文法をもった文章を作れることもわかってきています。
しかし、まだまだわからないことも沢山あります。きっと本や論文を読んでも、答えに辿り着けないこともあるでしょう。
だからこそ、じっくり観察し、行動や生態について自分なりの答えを探してみるのもバードウオッチングの奥深い楽しみの1つだと言えるのです。
別に一生懸命歩かなくてもOK!
なにも森のなかを、歩きまわって鳥を探す必要はありません。
そうやってバードウオッチングをすることも、とても楽しいですし、ワクワクすること間違いなしです。
その一方で、体力的に心配だったり、のんびりと過ごしたいときは、
窓から外を眺めるだけでも良いのです。ただし、双眼鏡を都会で使うのは危ういですが…。
おすすめは、避暑地と呼ばれるような自然の多い観光地の宿から、外の景色を眺めることでしょうか。
コテージなどを借りれば、さらにじっくりと楽しめるでしょう。
お酒を飲みながら、またはコーヒーを飲みながら、鳥たちの姿を探し、美しい声に耳を傾けてみましょう。
なにを準備すればいいの?
裸眼でもバードウオッチングは楽しめますが、やはりどうしても鳥との距離が遠いため、
「見たい」となった場合には必要になるものがあります。
それは双眼鏡です。ホームセンターなどで販売している3,000円くらいのものでも十分鳥を見ることはできます。
もし、そうした双眼鏡で物足りなくなったり、もっと鮮明に鳥を見てみたい!という思いが強くなってきたら、
より本格的な双眼鏡を購入してみましょう。
さらに、本格的な双眼鏡を導入し、さらなる解像度を求めるのであれば、望遠鏡を購入することを検討してください。
また、ハンディサイズの図鑑も、鳥の名前を知るためには有用です。
加えて、このブログを読んで頂ければ、見つけやすい場所や生態、鳴き声については少しずつ知識はつくはずです。
なにより、バードウオッチングは経験の蓄積とともに加速度的に楽しさは増していきます。ぜひゆっくりと、自分のペースで楽しんでください。
注意したほうがよい点とは?
夢中になりすぎて、鳥にいじわるはしないようにしましょう。
例えば、鳥の巣などには近づきするなどです。親鳥からすれば、巨人が近づいてきているような状況です。
また、ある個体をずっと追いかけるのもNGです。私たちも特定の誰かに追いかけられたら嫌ですよね。
人間社会のマナーと、鳥界のマナーを守って、バードウオッチングを一緒に楽しみましょう。
このブログでは、鳥の生態や識別点、研究についてわかりやすく紹介しています。
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