Ornithology(オーニソロジー)の意味は「鳥類学」です。
PS4やPS5で発売され、世界的な大ヒットになった「Ghost of Tsushima」は、鎌倉時代の対馬が舞台。
現モンゴルで、当時世界最強だった大帝国「元」が日本に襲来した史実に則った内容です。
美しい風景や日本家屋の表現のクオリティには驚くほどで、時間を忘れて遊べてしまいます。
トリハカセもプレイしました!
ゲームに出現する鳥
黄色い鳥に導かれて
さて、ゲーム内では度々「黄色い鳥」に導かれるイベントが発生します。
しかもゲーム内の解説によれば黄色い「ウグイス」についていけば… とは述べられるものの…
ウグイスの鳴き声は「ホーホケキョ!」だし、そんな黄色い姿をしていたのだっけ…?と疑問が浮かぶことでしょう。
いくら鳥に興味がなくとも、実際に街中でそんなに黄色い鳥を見つけたらきっと脳裏に焼きつくはずです。
ウグイスってその辺にいる鳥ですよね。
春になると鳴き声もよく聞くし。
種の生態 身近で見られるの?
Ghost of Tsushimaで登場する黄色いウグイスの正体は「コウライウグイス」です。
名前は似ていますがウグイスとは全く異なる鳥で、ヒヨドリやムクドリといった中型の鳥と同じくらいの大きさです(ウグイスはスズメより小さい)。
中国やインドでは多く見られる(下の地図参照)一方で、日本ではほとんど見ることができない「レアな鳥」なのです。
しかしゲームのなかでは、結構な頻度で見られます…。
結論:さすが対馬 + 鳥類学者大歓喜!
ではゲームの設定は誤りということでしょうか?実は、ゲームの設定は誤りとも言い切れません。
なぜならコウライウグイスは春や秋の「渡りの時期」に、日本海側の離島で毎年のように観察されており、対馬は日本有数の「コウライウグイススポット」の1つと言えなくはないからです。
とは言え流石に、あれほど高密度で見られることはなく、実際には最も見やすい時期でも、数日滞在してみられたら超ラッキーという程度。
つまりGhost of Tsushimaはやや盛っていると言えますが、対馬を舞台にコウライウグイスを登場させたのは非常にセンスが良いと言えるでしょう!
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