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【ツグミの生態図鑑】食用・ハチジョウツグミって何者?・繁殖・越冬・餌生物・人間のご飯!?

2024 3/14
野鳥図鑑
「つ」 身近な鳥
2023-01-232024-03-14
dusky thrush

冬を告げる鳥ツグミ。11月頃になると身近で観察する機会が増えますが、かれらの1年を通した生活には不思議がいっぱいです。

実は秋のかなり早い段階で、日本へやってきていることを知っていましたか?

この記事では、そんなツグミの生態について詳しく紹介していきます

トリハカセ

それでは早速ツグミについて紹介します!
記事は結構長いので、興味のある項目を目次から飛んでくださいね。

目次

ツグミ入門編

ツグミ | Dusky thrush | Turdus eunomus | スズメ目ヒタキ科ツグミ属

レア度:☆☆☆☆☆☆☆☆★★(2/10:身近ですこし探すと見つかる)

見られる季節:晩秋から初春

見られる場所:日本全国

見られる環境:亜高山帯の森林から低地の住宅地までさまざま

餌:昆虫などの節足動物や、果実など。

ツグミは体長24cm、体重50–100グラムほどの中型の鳥です。

ツグミという名前の鳥は結構いますが(クロツグミ等)、ツグミという名前の鳥は1種しかいません。

日本ではその茶色っぽい姿を、主に真冬に住宅地の近くの公園などで楽しむことができます。

てくてく歩いては立ち止まる「つぐみん」は、漫画「とりぱん」において主役級の扱いをされていることからも、その親しみやすさがわかるでしょう。

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ツグミの生態

日本へは秋にやってくる

少し標高の高い場所で紅葉の話題が報道される10月頃には、たくさんのツグミが日本に渡来しています。

しかし、私たちが住む低地ではありません。ツグミたちは秋に、まず高山域へやってくるのです。

その理由については明らかにされていませんが、生息に適した気温であったり、秋口の高山域にはナナカマドやグミの果実など様々な植物資源があるからかもしれません。

数十羽から百数十羽の群れで移動しながら餌を探し、高山域が冬に近づき寒く、資源も少なくなると低地へとやってきます。

群れで渡ります。雌雄・年齢による色彩差がよくわかります。

真冬の生活

11月頃になると高山域は雪で覆われ、餌の果実はなくなり、気温も低くなります。

そしてツグミたちは、低地へと降りてきます。この時期は私たちが寒さを感じる時期と重なります。

そしてツグミは雑木林や緑地、都市公園などで冬を越します。

この時期は私たちにとって最も身近にツグミの存在を感じる時期となります。

落ち葉の下で越冬する昆虫や、地面にいるミミズ、植物の果実などを1日をかけて探し回ります。

真冬には果実への依存度が非常に高くなり、クロマメノキやタブノキの実が胃から大量に検出された例などがあります。またムカデなども食べるようです。

トリハカセ

植物でカロリーを満たすって大変そう…。

カキを食べるツグミ

意外と知られていない繁殖地での生活

サクラが咲くころ、ツグミは日本を出発して北へと移動します。

ツグミが夏に移動する先は北極圏、つまりロシア北東部です。

針葉樹の疎林の樹上に巣をつくり、4–6卵を産み育てます。

日本では非常に一般的な種ですが、繁殖生態については研究が進んでいません。

それゆえ、種の絶滅可能性についても全く定量的に評価されておらず、知らないうちに減っていた、なんてことが起こりうる種とも言えます。

トリハカセ

個体数が増えた・減ったなどは現状評価することができないようです。

ハチジョウツグミって何者?

赤っぽいツグミは「ハチジョウツグミ」と呼ばれ、日本ではツグミの亜種として現状扱われています。

国際鳥類会議は2020年にハチジョウツグミを、ツグミとは異なる種として認定しました。

ハチジョウツグミは、ツグミよりも南側で繁殖し、より北側で越冬する「移動嫌い」なツグミです。

日本では主に渡りの時期に九州北部の離島や南西諸島で見られ、ごく少数がそれらの場所で越冬します。

ツグミと雑種をつくることも知られており、遺伝子の面から見ると、ツグミにとてもとても似ていることがわかっています。

ちなみに「八丈」という名前は、伊豆諸島の八丈島で最初に記録されたことに由来します。しかし、八丈島で個体数が多いわけでは全くありません。

かなりハチジョウツグミの色彩寄りの個体

鳴き声

越冬期に聞く地鳴きは「グゥ」とか「ギュゥ」とか「クワ」とか「キョ」、地味な音です。

結構鳴き声にはバリエーションがあるので、じっくり聞いてみるとよいでしょう。経過時にはキーキーうるさかったりします。

ツグミの地鳴き 特に典型的なもの Xeno-canto XC727839

春先にはさえずる、まではいかない小声で歌う「ぐぜり」を聞きますが、この声で種を識別するのは不可能でしょう。シロハラやマミチャジナイも似たように「ぐぜり」ますし、違いが私にはわかりません。

ここでは日本ではなかなか聞けないですが、繁殖期のツグミの鳴き声を紹介しておきます。

ツグミのさえずり Xeno-canto XC675356

食用だった過去と、生態との関係

トリハカセ

いま捕まえて食べるのは禁止されています。

現在では禁止されていますが、昔はツグミは私たち日本人の「ご飯」でした。貴重なタンパク源であり、非常に美味であったそうです。

秋口に渡りのための脂肪を蓄えたツグミは、さぞ美味しかったことでしょう。

しかし、渡りも後半になると、脂肪を使い果たしてしまって美味しくなかったとかなんとか。

ここでは桝田(2009)の一節を紹介してブログを締めくくりましょう。

ツグミという鳥は,なかなか肉の味がいい。大きさは,ムクドリくらいで,
肉量もまずまずである。それが大挙して,一定のコースをやって来るのだから
人間が放って置くはずがない。戦前は,霞網を張って,大量にこれを捕った。
その数は,毎年200万羽から300万に及んだ。昭和13年の農林省山林局発行の狩猟統計には
この年のツグミ捕獲数が2,361,302羽となっている…。


桝田(2009)英米文学鳥類考: ツグミについて. 松山大学論集.

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トリハカセ
生粋の鳥好きで20年以上鳥をみています。
博士号(理学)を持っています。
専門的な知識とバードウオッチングの経験を生かし
バードウオッチングの面白さ、生態の奥深さをブログを通して伝えます。
20代後半です。
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