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シギ・チドリの宝庫「大授搦(だいじゅがらみ)」はどんなところ?

2023 6/28
探鳥地
干潟の鳥 日本 水辺の鳥
2022-10-102023-06-28
大授搦の景観

佐賀県の南部、有明海に面した場所に日本一のシギ・チドリの渡来場所といえば「大授搦(だいじゅがらみ)」です。

シギ・チドリ類の渡来数が日本国内最多の渡来地で、ラムサール条約湿地に登録されています。

しかし「東よか干潟」と別名称がついていたり、ヘラシギが観察できることにフォーカスがあたりすぎたり、少々欲しい情報が得られにくく、どんな魅力があるのか調べにくいのが現状です。

トリハカセ

この記事では、鳥の研究で博士号を取得したトリハカセが、
大授搦の魅力を紹介します。
気になる項目を目次から選んでくださいね。

目次

探鳥地としての大授搦

大授搦 | 佐賀県 | 広大な干拓地のはずれにある干潟

探鳥地情報のまとめ

アクセス:絶対にレンタカーがおすすめ。他の選択肢としては、タクシー。

佐賀空港からタクシー(約8km):片道2500円くらい

JR佐賀駅からタクシー(約12km):片道4500円くらい

※東京から佐賀空港までは直通便(ANA & LCC スプリング・ジャパン)があります。

宿泊地:佐賀駅前など周辺に宿泊施設は豊富にある

食事:周辺に飯屋は皆無。コンビニで買っていきましょう。

おすすめの時間:干潮時はNG。満潮の2時間前くらいから観察を開始するのがベスト(後述)

バードウオッチングの印象:珍しいシギがこんなに沢山いっぺんに見られるのか…!

大授搦とは?

大授搦とは、簡単に言えば干拓してできた干潟です。

有明海では、江戸時代より人の手で干拓を続けた結果、海岸線が陸からどんどんと遠ざかっていきました。

干潟の一区画を締め切ると、その区画が干上がるような形で干潟が成長します。干潟ができたらさらにを新たな区画を締め切ることを繰返して、有明海には沢山の干潟が出来上がりました。

特に「搦(がらみ)」と名前のつく場所は、干拓によってできた干潟なのです。

明治時代以降は新たな干拓地が作られることも減り、現在の干潟の形となったのです。

そして現在では、多くの渡り鳥が利用する鳥の楽園に。人の手が鳥の楽園を作ったとも言えるでしょう。

似たような手順(ただし大規模な方法)で、諫早湾では諫早干拓が作られました。

望遠鏡は必須

大授搦でのバードウオッチングに必要なものは❶望遠鏡 ❷飲み物 ❸お昼ごはん これらに尽きます。

みなさんは大授搦に到着したら、干潟沿いまで歩いて行き、干潟沿いにたっている柵から鳥を探すことになります。干潟には足を踏み入れられないのです。

満潮に近い時間帯で干潟がわずかに出ているような場合に鳥たちは柵ギリギリまでやってきますが、ほとんどの場合は柵からかなり遠い場所で鳥たちは餌を探しています。

8倍や10倍の双眼鏡では、珍鳥探しなどを楽しみにして行った場合にはじれったい思いをするでしょう。

ぜひ、望遠鏡や望遠レンズをつけたカメラを持参することを強くオススメします。

柵の手前に望遠鏡を立てて鳥たちを観察することになるでしょう。

大授搦の季節

秋の渡り(8–10月)

大授搦が最も賑わうのは、シギやチドリの秋の渡りシーズンでしょう。

ヘラシギ、カラフトアオアシシギ、オオメダイチドリ、シベリアオオハシシギなどの珍しいシギ・チドリに出会いやすいのもこの時期です。

最もおすすめは9月中ー下旬頃で、干潟は鳥たちで埋め尽くされます。

お盆あけから10月の初週にかけて、さまざまなシギ・チドリが干潟を通過していくため、毎週でも足を運びたいほどです。

トリハカセ

渡り最盛期の干潟の様相は、何度でも見たくなります。

あまりに広大な干潟の存在感に圧倒されること間違いなし

春の渡り(4–5月)

春の渡りは4月最終週からGWにかけてピークを迎えます。

干潟を訪れれば、繁殖羽になりつつある鮮やかなシギ・チドリの姿を堪能することができるでしょう。

春はサルハマシギやコオバシギといった比較的個体数の少ないシギ類も観察することが容易です。

越冬期(12–3月)

大授搦は渡りシーズンだけでなく、越冬期にも鳥たちにとって人気のスポットです。

クロツラヘラサギ、ヘラサギ、ツクシガモ、ズグロカモメといった「九州の冬らしい」鳥たちが1−2月にはかなりたくさんいます。想像よりも個体数たくさんいるな!と驚くこと間違いなしです。

またハマシギ、ダイゼン、シロチドリといった鳥たちが越冬しており、それらの鳥たちが飛び交う様子も観察できるでしょう。

また周囲にひろがるヨシ原などではツリスガラを、草地では珍セキレイ類を、農耕地ではナベコウや珍ムクドリを観察することができるかもしれません。

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いまいちな時期(6, 7, 11月)

1年を通して様々な鳥たちが見られる大授搦ですが、渡り鳥や越冬する鳥がいない「空白期間」は、遠方から訪れるにはちょっとコスパが悪い時期かもしれません。

とはいえ、サギ類や猛禽類などの鳥たちを観察することは容易でしょう。

観察時間と潮位

大授搦を訪れる際には、潮位を気にして予定を立てましょう(というか必須です)。

満潮になる2−3時間前に到着し、満潮になるにつれて、陸地に「押しやられる」鳥たちの様子を観察しましょう。

少しずつ距離が近くなり、満潮の直前にはかなりの個体数の鳥たちが目前に迫るでしょう。

潮位は、気象庁のホームページや東よか干潟の情報ページからチェックできます。

トリハカセ

本当に潮位のチェックは重要です!
タイミングによっては、全く鳥がいないなんてことも…。

余談ですが、周辺の農地ではカササギが繁殖し、ホシムクドリが越冬することがあります。

鳥博士のメモ

九州有数の探鳥地である大授搦は、潮位を考えて予定を組む必要があるため少々難易度の高いように感じられますが、

その計画方法さえ理解してしまえば、目前に迫る膨大なシギ・チドリを観察することができるでしょう。

僕個人としては、秋のシギ・チドリ類の渡りシーズンの終盤に行くのをお勧めします(10月中ー下旬頃)。

シギ・チドリも楽しめますし、越冬シーズンに入ろうとしているクロツラヘラサギやツクシガモに出会えるでしょう。

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探鳥地
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トリハカセ
生粋の鳥好きで20年以上鳥をみています。
博士号(理学)を持っています。
専門的な知識とバードウオッチングの経験を生かし
バードウオッチングの面白さ、生態の奥深さをブログを通して伝えます。
20代後半です。
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