MENU
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • たのしみ方
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
WEB野鳥図鑑
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • たのしみ方
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
WEB野鳥図鑑
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • たのしみ方
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 【卵の色|青・白・黄色・茶色】着色料?なぜ鳥の卵の色は多様なの?

【卵の色|青・白・黄色・茶色】着色料?なぜ鳥の卵の色は多様なの?

2023 5/07
コラム
研究
2022-12-042023-05-07
color_of_egg

皆さんはスーパーで卵を買うときに何を基準に買いますか?

値段、サイズ、色、など、卵を選ぶときにつかう基準は人それぞれだと思いますが、実はスーパーで売っているニワトリの卵の色は、ニワトリの品種ごとに決まっています。

そのため、白い卵を産む鶏はずっと白い卵を産み続け、赤い卵を産む鶏は赤い卵を産み続けます。

野鳥に目を向けると、卵の色はオレンジ色であったり、青色であったりと様々です。

では、卵の色が種間で違う理由はなんでしょうか?実は最近まで、この疑問に対して答えを出した研究者はおらず、様々な仮説が議論され続けてきたのです。今回は最新の研究を紹介していきます。

トリハカセ

この記事では、卵の色の不思議に迫ります。
興味のある項目を目次から飛んでくださいね。

目次

卵の色を科学する

色が違うことに、何かメリットはあるのでしょうか。もし色に意味が無ければ、鳥の卵は白でいいように思えてしまいます。

この素朴な疑問に対して、アメリカのロングアイランド大学のフィリップらの研究グループは、地球全土の鳥類の卵の色のバリエーションを調べ、どのような要因が卵の色を決めているかを探りました。

あわせて読みたい
【鳥類研究者になるには?】生物系の学者になる道筋を現役研究者が概説 今回は研究者を目指す若者(中学生、高校生、大学生)向けの記事です。中学生・高校生・大学生が研究者になりたい!と思ったら、どんなことを考えて、何をすれば良いのでしょうか?また、研究者になるまでに人生とは?

フィリップたちは世界中の鳥の卵の色を測るために、自然史博物館の標本634種の卵の色を測定しました。

そして、鳥の種の地球全土のパターンとの関係性を調べてみると… 鳥たちが生息している地域と、卵の色がある程度対応していることがわかったのです!

美しい青色の卵

卵の色を決める要因とは?

まず、気温と日射量が低い地域に住む鳥ほど、また、巣が開放的な場所につくられる鳥ほど、卵の色が濃くなることが明らかになりました。

つまり、寒く、日光で暖かくなりにくい場所ほど、黒っぽい色が有利になるようです。

トリハカセ

この論文が出版されたのは2019年。
さまざまな議論がかわされています。

本当でしょうか?それを検証するために、フィリップ達は実験室でニワトリ、アヒル、ウズラの様々な色の卵に異なる光を当て、卵が孵化するまでの合計温度、孵化が可能な温度を維持する時間を調べました。

すると、それぞれの種で色の濃い卵の方が孵化に必要な暖かさを維持しやすいことがわかったのです。全世界の鳥の卵の色を分析した結果が正しいことが改めてわかったんですね。

しかし他にも、他にも湿気が重要だと考えられていたりと、さまざまな仮説がこれまで挙げられてきています。

とはいえ、長年の疑問であった卵の色が多様な要因解明にまた一つ進んだと言えるでしょう。

あわせて読みたい
Dr.コトー診療所のロケ地「与那国島」で生物学者が本気の自然観察【志木那島】 Dr.コトー診療所は「志木那島」で外科医が奮闘する話です。そのロケ地「与那国島」は日本の最西端に位置する島で、鳥の楽園なのです。そんな与那国島を訪れて自然を楽しむ方法を紹介します。
あわせて読みたい
世界の鳥 個体数ランキング | この地球上には4280億羽の鳥がいる? 全世界に鳥は何羽いるのでしょうか?オーストラリアの研究者は、最新のデータ解析を駆使して、その答えを導き出しました。全世界の鳥の個体数ランキングまでを紹介します。
あわせて読みたい
【ライチョウの図鑑】中央アルプス放鳥・神の鳥・雛・食性・繁殖生態・海外の分布・個体数 山岳の高山域に生息するライチョウは、神の鳥として知られています。そんな日本ライチョウに特有の特徴や、識別方法を紹介します。

引用文献
Phillip AW et al. (2019) The global distribution of avian eggshell colours suggest a thermoregulatory benefit of darker pigmentation. Nature Ecology & Evolution 4: 148–155.

本ブログ内容は、Youtubeから「聴く」ことができます。
コラム
研究
ぜひシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする コメントをキャンセル

トリハカセ
生粋の鳥好きで20年以上鳥をみています。
博士号(理学)を持っています。
専門的な知識とバードウオッチングの経験を生かし
バードウオッチングの面白さ、生態の奥深さをブログを通して伝えます。
20代後半です。
詳しくはこちら
新着記事
  • 【対策を徹底解説】クマ怖いvs鳥見たい【安全に鳥見したい!】
    2025-05-08
    愉しみ方
  • Katayama et al 2024
    どんな鳥が増えて、どんな鳥が減ったの?―日本全国の鳥を12年間追った最新研究から見えたこと
    2025-05-06
    コラム
  • Mugimaki_eyecatch
    【ムギマキの生態図鑑】憧れの渡り鳥?見られる季節や場所・繁殖や越冬・識別点
    2025-05-04
    野鳥図鑑
  • 【クロガモの生態図鑑】生息地や分布域・海のグルメレポーター?・意外な繁殖生態
    2024-09-01
    野鳥図鑑
  • 【特別展「鳥」特集】国立科博を訪れる前に知っておきたい鳥の秘密|鳥の系統やゲノムってなんだ?
    2024-07-20
    コラム
カテゴリー
  • コラム
  • 愉しみ方
  • 探鳥地
  • 野鳥図鑑
目次
目次