夏本番の暑さとなる8月は、外に出るもの億劫になる猛暑日が続きます。外に出たくなくなりますね。
その一方で月末には秋の風を感じ、鳥たちは冬に向けた移動を開始する時期でもあります。
今回はそんな猛暑まっただなかの8月のバードウオッチングの楽しみ方を紹介していきます。
海辺でシギ・チドリを探す
8月下旬から、北極圏で繁殖を終えたシギ・チドリ達が日本にやってきます。
シギ・チドリ達は日本を北海道から沖縄にかけてゆっくりと南下しながら、越冬地の赤道直下やオーストラリアまで渡っていきます。
そんなシギ・チドリ達のなかには、とても珍しい鳥も含まれます。
また、群れのなかにはたくさんの幼鳥も混ざっており、種や年齢の識別にチャレンジしてみるのもありでしょう。
望遠鏡でじっくり生態を観察するのも良しで、楽しみが尽きることありません。
意外に涼しい沖縄県
本州は日々35℃を超えるような猛暑日が続くでしょう。
天気予報をよく見ると、沖縄県は意外に気温が低いことに気がつくかもしれません。
そんな沖縄県で、沖縄県ならではの鳥達は探してみるのも非常に楽しいはずです。
沖縄本島ではヤンバルクイナやアカヒゲといった固有種がいますし、
石垣島まで足を伸ばせばリュウキュウアカショウビンや、リュウキュウキビタキといった固有亜種も高密度で生息しています。
また沖縄県ではありませんが、奄美大島でルリカケスを探しても良いかもしれませんね。
お盆休みや夏休みを活用して、南国遠征をぜひ楽しんでみてください。
高山帯で高山鳥を探す?
沖縄、北海道などよりも涼しい場所は、標高3,000mを超える高山域です。
そんな涼しい高山帯で、ライチョウやイワヒバリといった高山鳥をじっくり観察してみましょう。
本州では長野県や静岡県など限られた場所にしか高山帯はありませんが、いくつかの場所はアクセスが非常に良いです。
たとえば、富山県の立山は、バスやロープウェイを乗り継いでライチョウのいる高山帯まで汗をかかずに到達できます。
また、長野県の乗鞍岳はバスのみで標高2,800mまで移動することができます。
登山初心者でも道を外れなければ滑落の危険などはありませんので、双眼鏡をもって訪れてみるのはとても魅力的だと思います。
渓流で水の音を感じながら鳥探し
遠征はちょっと… という場合には、身近な川沿いを散歩しながらバードウオッチングを楽しむのもよいでしょう。
子育てを終え、若鳥と一緒に餌をさがすセキレイ類やチドリ類をはじめ、
上流部にまで足を伸ばせば忙しく飛び回るヤマセミやカワガラスに出会うことができるでしょう。
都会や低地の暑さを忘れ、心地よい汗をかきながら普段なかなか目にしない鳥達に出会うことができるかもしれません。
また、外を歩く以外にも、野鳥を楽しむ方法があります。
それはこのブログの記事をたくさん読んで、来たるバードウォッチングシーズンに備えることでしょう!
熱中症には十分気をつけて、この厳しい夏を一緒に乗り越えていきましょう。
とはいえ、あまりに暑すぎたりする場合には、
博物館に行ったりするのも楽しいかもしれません!
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