MENU
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • ギア・本
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
WEB野鳥図鑑
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • ギア・本
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
WEB野鳥図鑑
  • Home
  • 野鳥図鑑
  • ギア・本
  • 探鳥地
  • コラム
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項
  • 運営者情報
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 【劇的な進化】ハチドリの嘴の形が、蜜の餌台で変化したって知ってた?

【劇的な進化】ハチドリの嘴の形が、蜜の餌台で変化したって知ってた?

2025 8/31
コラム
研究
2025-08-31
eyecatch_hummingbird_2025

私たちは野外でのバードウォッチングという鳥との関わり方以外に、野鳥に「餌付け」といった関わり方をする場合もあるでしょう。

一般に餌付けは推奨されませんが、時に野鳥への愛ゆえの行動であったりします。

北米ではそんな愛から、庭に「ハチドリ用の人工的な花」を用意したりします。そんな人工花が、ハチドリの未来に強く影響していることがわかりました。

トリハカセ

人間の影響は思わぬ形で、鳥に影響しているのです。

北米でよく使われるハチドリ用のフィーダー (Photo: Andrew from Flickr)

「ハチドリ用の人工的な花」といいましたが、これは蜜をハチドリに与える餌台(フィーダー)のことです。

庭のフィーダーにやってくるアンナハチドリ(Anna’s Hummingbird)は、北米の都市ではいわゆる普通種の1種です。2025年に発表された研究は、アンナハチドリの分布が過去160年のあいだ大きく北へと広がり、その分布拡大に庭のフィーダー(と外来種のユーカリ)が強く結びついていることを発見しました。

研究チームは、人が置いたフィーダーが、アンナハチドリの分布や個体数、形態にまで影響しているかも… そんな可能性を3つの材料から探りました。それは、① 昔の新聞の情報から「いつ頃から、どの町にフィーダーやユーカリが広まったか」を年表のようにたどり、② 冬のバードウォッチャー参加型の調査で「どこでどれだけ数が増えたか」を確認し、③ 博物館に残る標本を詳しく測って「くちばしの形がどう変わったか」を調べたのです。

分布と形の劇的な変化

研究の結果、アンナハチドリは分布を北へ、つまり高緯度域へと拡大していることがわかりました。

さらに、フィーダーが多い地域ほど、くちばしはストローのように細長く、真ん中が少しくびれた形へと近づいていました。上から見たくちばちの輪郭も、特にオスでよりシャープに。ユーカリの並木は個体数を後押しする追い風にはなったものの、くちばしの形そのものを変化させた原因はフィーダーだったという結論に至りました。

アンナハチドリは分布を北に拡大させたことで「フィーダー由来のシャープな形」以外の異なる特徴も表すようになりました。それは、北で生きる個体の嘴が短くなった、ということでした。

嘴はものを摘んだりする以外に、熱をにがす鳥にとって重要な機能があります。その機能が寒い高緯度地域ではアダになるのです。熱を逃さぬ短い嘴が生存上有利になった結果だと言えます。

都市でおこっている進化

あわせて読みたい
【進化の目撃者】ダーウィンフィンチとやばすぎるグラント夫妻の発見 ダーウィンフィンチほど生物の進化の解明に貢献した鳥類はいないかもしれません。近年、ある夫婦がダーウィンをも驚かせる発見を成し遂げていたことをあなたはご存知ですか?

進化は気の遠くなる時間で起きるという常識のがこれまでの一般的な常識でした。しかし、ダーウィンフィンチの研究などから、そんな常識に意義が唱えられ始め、研究が蓄積してきています。

今回のアンナハチドリの研究例も、意義を唱える研究の1つです。人の暮らしが生む資源(フィーダー)がハチドリの生態を変え、世代を重ねるうちに形態へもその歴史が刻まれていくのです。しかも、たった100年程という短期間で、です。人間の住む都市部で、進化がまさに現在進行形で起こっているのです。

トリハカセ

今後温暖化が進むと、さらに嘴の形が変化するのも?
私たちの孫の代には、いまいる身近な鳥の姿も変わっているかもしれません。

トリハカセ

写真を撮るための、身勝手な餌付けなどはやめましょうね。

参考文献
・Alexandre et al. (2025) Supplemental Feeding as a Driver of Population Expansion and Morphological Change in Anna’s Hummingbirds. Global Change Biology, 31:e70237.

あわせて読みたい
コンクリートジャングル|都市は鳥にとって本当に住みにくい環境なのか? コンクリートジャングルは生き物にとって厳しい環境というけれど、本当?!そんな疑問に対し、シジュウカラを調べて答えを出した研究を紹介します。
あわせて読みたい
【当たり年】イスカやベニヒワ、レンジャクの個体数が爆増する理由とは?気候変動が進行すると減る? 数年ごと、イスカやベニヒワの「当たり年」なるものが観測されます。各地で多数の個体が観察され、イスカの群れのなかにナキイスカを見つけたなんていう報告も多くありますが、どのような理由で「当たり年」そして「外れ年」は決まっているのでしょうか?
あわせて読みたい
【研究者・鳥類学者】おすすめの読み物11選【生態学・進化学の本】 生態学や進化学の研究者という謎の職業を知り、研究のモチベーションをあげる面白い図書を11冊紹介します。この記事では、図鑑や教科書以外の本をセレクトしました。
あわせて読みたい
【メダイチドリの図鑑】渡り・繁殖・越冬・オオメダイチドリとの違い・鳴き声・イクメン? ポイントを押さえれば、オオメダイチドリとの識別は簡単?干潟で頻繁に見られるメダイチドリの、繁殖や越冬をふくめた生態を紹介します。
あわせて読みたい
【プロ・研究者が教える】初学者から中級者向けのオススメの野鳥図鑑【2024-2025】 書店には様々な図鑑が溢れ、どの図鑑の質が高いのかを判断することは容易ではありません。今回は野鳥観察を20年以上続けている研究者が自信をもってオススメする図鑑を❶識別部門(入門4冊) ❷生態部門(入門3冊) ❸長く使える部門(3冊) ❹写真撮影部門(1冊)❺漫画部門(1冊)に分けて紹介します。
あわせて読みたい
【カワセミの生態図鑑】意外に低いレア度・森にも出現・分布は世界規模・夫婦関係の秘密 カワセミは決して珍しい鳥類ではありません。宝石の名前の由来ともなった青色のカワセミは、意外な渡りをしたり、予想外の餌を食べることもあるのです。カワセミの生態を詳しく解説します。
コラム
研究
ぜひシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする コメントをキャンセル

トリハカセ
生粋の鳥好きで20年以上鳥をみています。鳥類の研究者で、博士号(理学)を持っています。専門的な知識とバードウオッチングの経験を生かし、鳥の面白さ、生態の奥深さ、そして快適な野鳥観察術をブログを通して伝えます。
詳しくはこちら
新着記事
  • eyecatch_hummingbird_2025
    【劇的な進化】ハチドリの嘴の形が、蜜の餌台で変化したって知ってた?
    2025-08-31
    コラム
  • SSD_eyecatch
    【小型SSDで解決】撮りすぎた鳥の写真データをどうやって長期保存する?
    2025-08-17
    ギア・本
  • 【クマスプレーのすすめ】クマ怖いvs鳥見たい|対策や選び方を徹底解説
    2025-05-08
    愉しみ方
  • Katayama et al 2024
    どんな鳥が増えて、どんな鳥が減ったの?―日本全国の鳥を12年間追った最新研究から見えたこと
    2025-05-06
    コラム
  • Mugimaki_eyecatch
    【ムギマキの生態図鑑】憧れの渡り鳥?見られる季節や場所・繁殖や越冬・識別点
    2025-05-04
    野鳥図鑑
カテゴリー
  • ギア・本
  • コラム
  • 愉しみ方
  • 探鳥地
  • 野鳥図鑑
目次
目次